2016年4月27日水曜日

落語:三遊亭楽天さんの落語会に行ってきました!!

さて、今回は管理人の好きな落語のお話です。

少し間が空いてしまいましたが、先週土曜日、落語家三遊亭楽天さんの落語会に行って来たので、その感想を書きたいと思います。

もはや図書館のブログなんだか何なんだか、という話はありますが、、、まぁイベントでも落語やってるし、好きなんだからいいじゃないか!
何ならいつもの書評よりよっぽど長ぇぞ!


まず三遊亭楽天さんですが、六代目三遊亭圓楽さんのお弟子さんです。
六代目三遊亭圓楽さんについて補足しますと、『笑点』で紫の方です、以上。(分かるでしょ?これで)
で、楽天さんですが、2012年8月に入門し、昨年10月に二つ目に昇進された新進気鋭の落語家さんです。

それで、経歴が面白くて、元々ダンサーなんですよ、楽天さんは。

私事ですが、うちの嫁がダンサー時代の楽天さんと知り合いで、その繋がりで僕も口演のお知らせとか頂いている次第です。楽天さん、元々はストリートダンス系(?疎くてよく判らない…)を始め、色々な所、僕が嫁に聞いたのはTDLのパレードとかで踊ったり、ダンスのレッスンをされていたプロのダンサーさんでした。

後でまたちゃんと触れますが、そういった異色の経歴でございますので本日の色物は、なんと『ダンス』でした!! 場所も大森スポーツセンター!!
落語とダンス、和洋折衷、文科系と体育会系のケミストリー(これは書きたかっただけ…)な内容と相成っておりました。

番組は、
・落語:三遊亭楽天『手紙無筆』
・落語:三遊亭らっ好『しの字嫌い』
・落語:三遊亭楽天『金明竹』
・色物:三遊亭轟天号『ストリートダンス』
・仲入り
・トーク:三遊亭轟天号、三遊亭らっ好
・落語:三遊亭楽天『禁酒番屋』
という形。人ごとに書いていこうと思います。

【三遊亭らっ好】
らっ好さんは三遊亭好楽(笑点でいうと、ピンクです)のお弟子さんの三遊亭好太郎さんのお弟子さんだそうです。好楽さんの孫弟子です。今年6月に二つ目昇進されるとの事です。




演目は『しの字嫌い』だったんですが、アクのない聞きやすい感じの声・調子で、個人的には結構好きでした。
「ラッコに似てる」と最初に言われたことから”らっ好”に決まったとの事なんですが、確かにラッコのごとき愛らしくて憎めない感じで、その雰囲気もあり噺を和やかなものにしているなと思いました。
(全然本筋と関係ないけど、ラッコって漢字で書くと途端に強そうな印象。獺虎…)

しの字嫌いはその名の通りで、主人と使いのものの間で「し」を言ってはいけないという取り決めをして…という話。(超、ざっくり…)
前座噺と言われたりするものの、トチって変なタイミングで「し」が入らないようにしたりは、結構大変なんじゃないかなと思います。

あと、勝手な想像なんですが、らっ好さんかなり理論派なんじゃないかな、かなり緻密にくすぐりとか言い立てとか構築しそう。
今後見てみたいネタとしては『小言幸兵衛』、くすぐりをガツガツアレンジして入れ込んで欲しい。
あとは『宿屋の富』、これは個人の印象なんだけど志ん朝ベースの『宿屋の富』とか合いそう。


【三遊亭轟天号】
色物のダンスユニットです。



ごうさん(写真真ん中)、小林さん(写真右)、楽天さん(写真左)というトリオ。

落語の色物でダンスというのは相当珍しいんじゃないかと思いますが不思議なほど自然。全然違和感なかったです。

ダンスの評価ですが、正直僕は出来ないのでよくわかりません!!
「あ、この振り付けめちゃイケで岡村が似たようなのやってたー」とか、ボーッとバカなこと思ってました!!笑
ご本人たちは体力の衰え、練習の少なさ等々を言っておられたので、次回以降、乞うご期待と述べておきますです。
ただ、毎回見るのは結構楽しみですね、これは。「回を追う毎に良くなっていくから、今回が底辺」という轟天号さん方の弁もございましたので。。
(ってか、全然ちゃんと書いてないですね、すいません。)


【三遊亭楽天】
今回の主役でございます、たっぷり3席。


いや、正直申し上げて、期待値をですね、どこに置けばいいか分からん状態で今回聞きに行ったというのが聞く前の実際のところでした。
昨年2つ目になられたのですが、前座時代の落語の感想を嫁の知り合いづてに聞いたりとか、ブログで書いてあるもの漁ったりとかしてると外角低めのボールが投げられている感じだったという(失礼しました!!)、そういう下馬評を脳裏に携えて参りました。

が、ここで僕が更新します。凄い良かったです!!

普通に話を聞いていてまとまっていましたし、危ぶまれるようなところも無かったかなと思いますので、今までの下馬票は完全に蹴散らしたのかなと思います。

そして更に、聞いてて際立って「いいなぁ」と思ったのが3点ございまして、順に申し上げます。

まず、キャラクターの表現。登場人物のキャラクターの演じ分けが上手く、すごく立体的に噺が聞こえてきました。
金明竹の小僧、妻、上方者のやり取りも個々が立っていたし、個人的には禁酒番屋の番人の酔っぱらっていく様子が白眉でした。うまーくデフォルメされて可笑しみがあった。
この可笑しみが含まれた上での描写ってなかなか見ないと思う。

次には言葉のリズム、粋っぷり。手紙無筆のときからリズム感というか、何だろ、別にそんな江戸言葉がつがつという感じの噺ではなかったと思うんですが、江戸言葉の粋っぷりを感じました。
ダンスをやられていて身体にリズム感が染み付いてる事も一因だと思うし、多分体幹が安定してるからなのかな、腹から声が出て捲したてる感じとか、清々しかった。
ちゃんと理由を語りきれないんですが、とにかくそういうものを感じて「いいなぁ」と、思いました。

3点目はくすぐり。今っぽいセンスのくすぐり、好きでした。
『ファイナルアンサー』とかね、ちょいちょい入っていて、あんま詳しく書くとネタバレっぽくなってしまうかも知れないので書きませんが、くすぐり自体のセンスと、作り込んでる感じとが良かったです。
これは多分今後、もっと抽出しが増えていくと思うので期待です。

で、今後演って欲しい噺。これはアンケートにも書いたんですけど、まず『大工調べ』。これは今回感じた「いいなっ」てところ全部入ると思う。キャラ分け、言葉のリズム、くすぐりもバンバン入れられるし。すっごい演って欲しい。

あと、リズム、粋っぷりというところで『たがや』。江戸の夏じゃないですか。これ、どうです?夏の寄席で『たがや』なんて時節にも合って最高じゃないですか!?(勝手にゴリ押し)

酔っ払いのキャラクタっていうピンポイントなところで『らくだ』もかなり見たい。屑屋が変貌していくところとか、スゴい上手いと思う。

あとは変化球的に『猫と金魚』。この噺すごい難しいと思うんですが、どう演るかってのを期待しちゃいます。今っぽいくすぐりとか入れて頂きたい。。



と。
えー、散々偉そうに&好き勝手書いてしまいまして、ご本人が読んだ感想が怖いところなのですが…
1ファンの戯れとお聞き流し頂ければと思います。。

さて楽天さん自身もブログを更新されているので、リンクさせて頂きます。

次回の落語会も是非行こうと思っております。らっ好さんも追いかけたい。

もし落語好きな方でご興味あればわたくし、ハブになりますのでお気軽におっしゃって下さい。


それでは、おしまい。 

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