移動図書館管理人兼紙芝居師のどいけんです。
さて、今年のまとめ第2弾は、僕の本業(?)である紙芝居。
今年やった紙芝居について振り返り、簡単な紹介をしたいと思います。
今年やった(書いた)紙芝居はというと、
1. 『働く』
2. 『東京物語』
3. 『色街の歴史』
4. 『古事記』(構想のみ。未発表)
5. 『四十八手 feat. うえぞのかよ』
6. 『怪談』
7. 『5分で分かる芥川賞2015』
8. 『明治アメイジング』(後半は未発表)
9. 『私の履歴書』
10.『旅』
11.『市井の人々(short ver.)』
というラインナップで全部で10本(構想のみを含むと11本)でした!
数え上げてみると、多いね結構!!
まぁ、今年は結構やれる時間が多かったので、こんな感じでございます。
基本的には例年通り はすとばら@渋谷 でやらせてもらっていましたが、一本だけ fai@青山に遠征させてもらいました。
さて、それでは一本一本見ていきましょう。
1. 『働く』
久々の移動図書館でやった紙芝居。
難しくて色々考えあぐねて宮本常一読んだりとか、民俗学的な事とかもネタを仕入れました。
ただ結局、企業の面白キャッチコピーしか自分でも覚えていないという…
2. 『東京物語』
スリーピースバンド“おせち”の“せ”こと瀬川修平くんの札幌帰郷に伴うイベントでやった紙芝居。
別れゆく修平のはなむけとして、東京の事をこれでもかと紙芝りました。
渋谷、新宿、浅草、品川、二子玉川…と、ブラタモリと地図と本をベースに仕上げたまして、
修平がニコタマに住んでると思って二子玉川を取り上げたのに、実はたまプラーザだった事も発覚したという当日ハプニングもありました。
タモリと落語にハマってきたタイミングなので、それもがっつり盛り込んだ、自分では結構お気に入りの一作。
3. 『色街の歴史』
春の"めがねづくし"イベントで深夜にやった、初の大人の紙芝居。
吉原に代表される江戸時代の遊郭から始まり、明治から戦後の赤線青線とその廃止、そこからトルコ風呂に流れ、日活ロマンポルノとかピンク映画が生まれ、ビデオデッキの普及でAVが台頭する…という一連の流れをやった紙芝居。
前日に三ノ輪の浄閑寺から吉原大門跡地、吉原の中とぐるりと散歩しながらネタを探し(途中で何人も客引きのお兄さんに声掛けられた…)、代々木忠の映画でAVの歴史もおさえました。
中身としては割と整ってたと思うけど「もっと卑猥なの欲しかった」という前のめりな感想も頂きました。
それを受けて夏の『めがねづくし』のテーマを決めてってます。
4. 『古事記』(構想のみ。未発表)
夏のイベント"めがねづくし"コラボネタに向けて仕込んだ話。
池澤夏樹訳の『古事記』を読んで下書き位までしたんですが、話し合いの末『四十八手』をやることに…
というわけでこの話はそのまませずにお蔵入り。。
5. 『四十八手 feat. うえぞのかよ』
さすらいのLIVE漫画家うえぞのかよちゃんとのコラボ。
夏のイベント"めがねづくし"
絵は描いてもらって僕が読むというスタイルで作りました。
いやー、これは楽しかったね。調べてくと四十八手って48個以上あるんだね。
あと調べてる流れで見つけた、台湾の四十八手が超ウケたね、使わなかったけど。 空中浮遊しながら、とか喉元に槍を刺しながら、とか大分自由な感じ。
名前的に大好きなのは「岩清水」と「理非知らず」。あとはトンデモ系で「炬燵隠れ」、「炬燵かがり」も江戸の民の大らかさ、変態さが出ていてとても好きっす。(どんなのかは自分でググってね!)
90分の大枠でやらせて頂きましたが、夜中のテンションでいい感じでした。
6. 『怪談』
これも夏の"めがねづくし"で夜中にやったやつ。
今年の夏は稲川淳二にハマってYouTubeの怖い話を聞きまくっていたのでそれと、ネットのオカ板とかの有名な話を取り混ぜてやりました。
稲川淳二の怖い話を稲川淳二風に朗読する、というのも間に混ぜたので、結構喋り寄りの紙芝居でした。
いやー、でも怖い話って、話すの本当に楽しいっすね。自分の体験ないし、マジで怖いのはちょっと…アレですが、またやりたいっす。
7. 『5分で分かる芥川賞2015』
fai@青山 遠征でやった一本目。普通のクラブだし、初めての場所だしということで(自分的に)キャッチーな内容に。
尺も、2-30分位で何本かという事だったので一本は短めにしました。
又吉の『火花』と羽田圭介の『スクラップ・アンド・ビルド』の内容紹介と芥川賞クイズという内容。
『スクラップ〜』は読んでないんだけどね、実は。
お客さんを掴むのが難しくて大変でしたが、まぁ、他流試合というのはそういうものだなと思いました。いつぞやクルージングでやった時のドン引き具合と比べれば優しかったですな。
しかし、もっと他流試合も慣れたいっす、つかみとか覚えたい。
8. 『明治アメイジング』(後半は未発表)
明治アメイジングという団体名で参戦したので、明治時代のアメイジングな人を4人紹介して20分 × 2枠という構成をイメージ。
ただ堪え性が無くて人選はかなり好き放題マニアックになってしまいました…。勝小吉、三遊亭圓朝、益田太郎冠者、南方熊楠の4人。
結局、客層を見て、一回目で止めたんで後半はお蔵入り。。まぁ、こんなもんですな。熊楠は結局、移動図書館『旅』の会で使いました。
ちなみにこれの準備で益田太郎冠者の伝記を読んだけど面白かった。
日本最初の喜劇作家、新派劇の立役者、レビューという形式の創設者と、日本の近代演劇に大きな影響を与えた、超が付くほどのボンボン(三井物産創設者の息子)です。
結局、圓朝まで紙芝居やり、そのあと『死神』をやり、次の20分も聞いてくれる人向けに『宿屋の富』をやりました。
9. 『私の履歴書』
これは20代最後のイベントとして、土井健太郎 a.k.a どいけん feat. 俺。ばりのオレオレイベントでやらして頂きました。
本当に自分の来し方を紙芝居に書いて話したという、お客様ありきクローズドな会でした。
この日は紙芝居もそうだけど、落語で『居残り佐平次』やったのがほんと気持ちよかったっす。創作落語も初めてしました。
10. 『旅』
移動図書館『旅』にてやりました。
満を持しての旅という事で旅語りとかの趣向も用意させて頂きました。
やったのは南方熊楠。こじつけに思われるかもしれないが、その通り。
だって粘菌とにかくやりたかったんだもん!ってな勢いでやった話です。
お客様の教養の高さにいつもながら救われました。ただ、自己評価としては『私の履歴書』で燃え尽き過ぎだろ感が否めない、すんませんな感じもございました。。
11. 『市井の人々(short ver.)』
こちらは個人的に反省多き、はすとばら9周年、銀河鉄道999はすばら宇宙へ!の最終日にやらせて頂いた紙芝居。
前半は四十八手リプライズ、後半は市井の人々を今後1-2枚で毎回の定番化しようとしているので、軽くご紹介。
ペイティさんとか、平安文学大好きで「平安時代に生まれたかった」って泣いた女の子とか、とにかく主役ではないけども心に残る一般人を紹介するコーナーです。
「シュール過ぎるので一本丸々は辛い、でも話したい」という欲求を満たすために生まれたコーナーですので、そのつもりで!
とまぁ、以上が紹介でした。
今年も色々やらせて頂きまして、本当にお世話になりました!
お子も産まれ、来年はどれだけやる機会確保できるかがポイントになりそうなんですが、どこか分からない高みを目指して頑張ります!!
おしまい
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