移動図書館管理人and紙芝居師どいけんです、松本清張を読んでます。
単なる食わず嫌いでこの辺りのミステリー・大衆文学の系統は読まなかったんだけど、こないだ出た森村誠一の自伝を読んで、そっから森村誠一を読まずに(笑)先輩の松本清張をがしがし読み始めてます。
理由としては、森村誠一の自伝読み終わりそうな所で本屋に行ったらケトルの「松本清張が大好き!」を見つけたから。
「あー、壇蜜はもうひと波終わった感あるけど、松本清張の流れに置くとなんかそれっぽいなー」とか、
「いやー、清張が描くサラリーマンの法則とかないわー、昭和だわー、逆に良いわー」とか、
好き勝手にくさしながら立ち読みした挙句、その足で古本屋行って『ゼロの焦点』買いました!笑
そしていま、見事に松本清張ハマってきてます!!笑
そしていま、見事に松本清張ハマってきてます!!笑
ウチから徒歩1分の古本屋で、大体の主要作が100円なのも勢いを助長してます!!
今のところ読んだのは『ゼロの焦点』『点と線』『けものみち』の3つ。
『ゼロの焦点』『点と線』あたりは松本清張ミステリーの代表作として名高いし、僕もそれを知っていたのでこの2冊を真っ先に読んだけど、個人的には『けものみち』が一番面白かった。
構成がほんとに巧みだしストーリーも面白くて、人間関係と事件を追って次々とページを捲ってしまい、文庫本で700ページ強あるのに3日で読み終わってしまった。
『ゼロの焦点』は事件の背景とかが書かれた時代を思わせるもので面白く、最初の1冊には最適だったんだけど、犯罪の動機としては、「もう今の時代だと耳では解るけど肌感覚としてはわからん」というのが正直な感想だった。
『点と線』は良かった。「さすが松本清張!これぞ真骨頂!!」と思った。
時刻表が事件に出てくるのなんて今の時代ではもう当たり前なので、その辺りの新鮮味は感覚としてはわかんなかったんだけど、本格ミステリーの嚆矢としてこの作品が出たという事を考えると、そりゃもう昭和文学史的には語らないわけにはいかんなというのが納得できた。
読みやすくて面白いし、もうちょっとまとまりで読んで面で抑えられるようにしたいなーとか無駄に殊勝な事を考えているので、次は『砂の器』あたりを読んで、それから『日本の黒い霧』『昭和史発掘』とノンフィクションに進んでいこうかなーという算段。
もうちょい読んだら、またまとめて書評書きます。
しかし、傍らの中上健次がなかなか進まんなー、『枯木灘』を読むといっつも途中で終わって読み通せないんだよな、もう3回目位なんだけど。
『鳳仙花』はちゃんと読破したのにな。。。
おしまい
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